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2021年4月7日 |
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人と人、人と動物の関係も有機的な「変数」によって変わっていくことに気づく。自然が毎日変わっていくように…
散歩道で出会う野良猫たちには危険がいっぱいだ。普段は神社やお寺や公園の片隅でひそかに暮らす彼らだが、私の住む横浜では地域猫の世話をする人が捕獲し中性化手術やワクチン接種などを施した後、その地域に戻し、餌や水や、ときに寝床を用意し面倒をみている。 それでもそのような活動自体を嫌う人はいて、非難の的にされたり、警察に通報されたりするようだ。
なんとか冬を堪え忍んだ春は、野良猫たちには残忍な季節でもある。カラスやアナグマ、そして人…人間たちが彼らの場所に足を踏み入れるようになった桜の季節、公園の茂みから猫たちの姿が消えた。
散歩で出会う小動物と、我が家で餌と寝る場所を与えるようになった一匹の野良猫の暮らしを通して命を考える。命に重みの違いはないのではないか…そう思いたい私は甘いのだろうか。 動物に対する接し方、扱いはその地域の人々の成熟度にかかっている。
写真と文:吉田美智枝 |
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