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一度は泊まってみたい名建築旅館 |
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2021年3月6日 |
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 | 原田 美佳 [はらだ みか]
東京都出身。学生時代から長年関わった韓国文化院を2015年末に退職。現在は、日本ガルテン協会の広報部長の仕事をしながら、これまで関わってきた韓国文化を日本に紹介するための著作、交流活動を中心に自分のライフワークを模索中である。共著書に『コンパクト韓国』(李御寧監修)、『読んで旅する韓国』(金両基監修)、「朝鮮の王朝の美」、『朝鮮王朝の衣装と装身具』などがある。 |
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▲ 東光園の部屋からの朝陽。 |
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▲ 菊竹清訓氏の空中ピロティ |
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▲ ロビー |
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一度は泊まってみたい名建築旅館にも載っていて、鳥取で十長生の会で行った「韓国の女性たちがこめた希い−鈴木千香枝コレクションー」の展覧会の開幕式の準備のときに、ちょっと日程を無理して泊まった皆生温泉の東光園。
今週のBS「バカリズムの大人のたしなみズム〜名旅館をたしなむ」でも、一度は泊まってみたい名建築旅館として、千葉の公共の宿とともにとり上げられていた。
菊竹清訓氏のピロティなどの建築も魅かれた理由だが、どうしても行きたかったのは浴場や庭が、彫刻家の流政之氏の作だったからだ。閑散期でもあったのか、かなり良い部屋に泊まれた。
サンシャイン60に韓国文化院があった頃に、尹鐸院長を訪ねてこられた流政之氏とほんの少し言葉を交わしただけだったが、印象に残る人物だったからだ。
流政之先生は、彫刻だけにとどまらず作庭など多彩な活動をされ、MoMAにも早くから永久保存作品として収蔵されるほどの作家である。しかし、東光園にもロビー横に参考資料のコーナーが設けられていた。日本語というより英語資料が多く、むしろ海外で有名だと実感する。
TVの浴場の写真と、人がいない時に撮った巨石などさまざまな石を用いた庭のような3つの浴場の写真と比べて、全然違うところみたいだね。蟹は時期が違い食べられなかったがどれも美味しかった、のどぐろも食べたの?と料理写真を目ざとく見つけた妹の感想だった。 それでも値段はけっこうリーズナブル。コロナ禍が過ぎたら、家族でまた行かなくては、と思う旅館である。
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