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マスコットの由来 |
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2010年1月5日 |
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 | 橋場 恵梨香 [はしば えりか]
アメリカ生まれ、日本育ちの日系二世。小学二年生から高校卒業まで東京のアメリカン・スクールに在学。2005年にサンディエゴ州立大学アジア研究学部を卒業、そして2008年に同大学にて言語学修士号取得。現在カリフォルニア州のマリーナに住み、サリナスにある公立高校で日本語教師を務める。 |
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▲ こんなにかわいいマスコット、憎めません!! |
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新年エッセイの遅刻、申し訳ありませんでした!!30分ほど遅刻してしまいました(笑)年末年始、お客さんが泊まりにきていたので、皆が寝た後あわてて書きました。いつものことですが、写真にほとんど語ってもらっちゃう手抜きなエッセイになってしまって反省しています。
ジプシーさん、管理人さんがおっしゃるように、嫌われもののナメクジを愛らしいマスコットにしてしまうサンタクルーズのカルチャーというのは、ユーモアに溢れていて本当に新鮮なものです。
いきさつを調べてみると、ちょっとしたストーリーがありました。カリフォルニア大学サンタクルーズ校(通称 UCSC) が1965年に開校された当時は、公式マスコットはなかったそうです。しかしこの地域でよく見かけるバナナ・スラッグは大学のスポーツ・チームの非公式マスコットとして最初は活躍していました。身分の低い生き物であるダサさくてノロいナメクジをあえて選んだのは、アメリカの大学でよくみられる異常なほどの競争心やライバル意識を強く批判する意味があったそうです。スポーツというのは皆のためにあるもの。できるだけ多くの人が楽しめる環境を作ろう、という理念をもとに選ばれたのです。しかし1980年、UCSCが初めて学外の試合に参加することになったとき、公式マスコットが必要となりました。そのとき、少数のスポーツ・チームのメンバーやコーチが、今までの非公式マスコットであったバナナ・スラッグではなく、アシカ(サンタクルーズにはアシカもたくさんいます)の方が格好が付くと言って、それをマスコットにしようとしました。しかし大多数の学生たちは大反発し、5年間にわたったアシカ対バナナ・スラッグ議論の後、満場一致でバナナ・スラッグと決まったのでした。 このように非公式から公式へとマスコットの座を勝ち取ったバナナ・スラッグ、ますます見直してしまいませんか?!
2004年にはリーダーズ・ダイジェストという雑誌がUCSCのバナナ・スラッグをベスト・マスコットに選んだそうです。(しかしもっと最近ではタイム・マガジンがバナナ・スラッグを大学マスコットのワースト10に入れていました・・・理解できる人とできていない人と分かれますね。)わたしはこの大学の学生ではありませんが、パートナーが博士課程在籍中なので、いっしょになってナメクジ・プライド満々です。
ところでジプシーさん、ウィキペディアによると、バナナ・スラッグはアラスカからサンタクルーズあたりまでの西海岸沿いが主な生息地だそうですが、どうやらサンディエゴのパロマーにもごくわずかな個体群が存在するらしいです!なんだか探したくなっちゃいますね。
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