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続・マカオ卒業アルバム:食 |
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2009年11月23日 |
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 | 橋場 恵梨香 [はしば えりか]
アメリカ生まれ、日本育ちの日系二世。小学二年生から高校卒業まで東京のアメリカン・スクールに在学。2005年にサンディエゴ州立大学アジア研究学部を卒業、そして2008年に同大学にて言語学修士号取得。現在カリフォルニア州のマリーナに住み、サリナスにある公立高校で日本語教師を務める。 |
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▲ <ベークド・チキン>
これはお気に入りだったレストランのお気に入りだった一品。まるごとのココナッツの中はココナッツ風味のクリーミーなソースにチキンとパイナップル。これがいわゆる「マカオ料理」です。料理にフルーツが入っているのが苦手な人はダメだけど、好きな人はたまりません!これを頼むと、使ったココナッツに入っていたフレッシュ・ジュースがグラスに入ってまず出てくるのがミソ。中身を食べ終わったらもちろんココナッツの実までほじくってぜーんぶ食べ尽くします。
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▲ <デザートの屋台>
アメリカと違ってアジアのデザートはヘルシーです!この屋台はいろいろなお汁粉(中華風のさらさらタイプ)を売っていました。小豆、緑豆、黒ごま、どれもおいしそうです。こちらの白玉は中にもさらに落花生や黒ごまのペーストが入っていたりします。もしくは白玉なしで、お汁だけで食べてもオッケー。小麦粉+砂糖+バターの世界に住む人に、デザートはやっぱり豆でしょう!なんて言ったら、変人だと思われますね。
日本のお汁粉と比べてずーっと甘さ控えめで、わたしはとっても好みでした。どんなにお腹いっぱいでもぺろっと食べられちゃいました。 |
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▲ <テーブルマナー>
ご覧ください、この食べ跡!ローカル人に大人気のこのレストランでは普通の光景です。量が多いので大人数で行くのに理想的なところですが、後片付けをしなくてはならない店員さんたちに申し訳ない・・・なーんて思っているうちに、さすが向こうは慣れっこで、数分後にはもう次のお客が座っている素早さです。
散らかっていればいるほど、「おいしいっっ!!」という表現になるかのような、これはある種のテーブルマナーなのです。それを分かっているから、テーブルクロスの代わりにビニールを敷き、食べ終わったらビニールは食べカスといっしょにまとめて捨てちゃえるようにしています。ちなみにこの薄っぺらいビニール、テーブルに水を垂らしてその上からかぶせ、そうしてズレないように貼付けているんです。考えましたね〜。
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前回の新生活アルバムでも触れましたが、マカオを離れて恋しくなるのはやっぱり食事です。
マカオ料理というのは、中華料理とポルトガル料理がミックスされて生まれたものです。ベークド・チキンの他にもシーフード・ライス、アフリカン・チキン、エッグ・タルトなどいろいろあります。マカオ生まれの料理がなぜアフリカン・チキンという名が付いたかというと、ポルトガルはアフリカでも植民地を持っていたためアフリカ産のスパイスがマカオにも到来、それを使った料理だからだそうです。マカオ特有の料理で、アフリカに行ってもおそらく食べることはできません。
マカオ料理の他にも、もちろん飲茶、中華粥など、おいしい食べ物はきりがありませんでした・・・
でも不思議なことに、環境というのは食べたくなるものに大きな影響があるようです。確かにアフリカン・チキン、飲茶、食べたくなります。一週間に一、二度のペースで無性に食べたくなります。でもマカオにいたときは、・・・やっぱり毎日食べたかったかな(笑)。マカオにいるときは、それらしくマカオ料理、中華が食べたくなるのです。 アメリカにいるときはというと・・・
先月、管理人さんとサンタクルーズでお会いしたとき、ダウンタウンのカフェでランチをご一緒しました。そのときオーダーした中に、「フィッシュ&チップス」がありましたが、これは白身魚が分厚い衣に包まれたギトギトの一品で、「これ日本だったら絶対に食べたくならないんですけどねー」なんて言いながらもみんなでめちゃくちゃおいしく食べました(笑)。 不思議なものです。
またいつの日かマカオを訪れ、無性に食べたくなったベークド・チキンを、現地でおいしく食べたいものです。
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