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続・マカオ卒業アルバム:住民(その2) |
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2009年10月26日 |
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 | 橋場 恵梨香 [はしば えりか]
アメリカ生まれ、日本育ちの日系二世。小学二年生から高校卒業まで東京のアメリカン・スクールに在学。2005年にサンディエゴ州立大学アジア研究学部を卒業、そして2008年に同大学にて言語学修士号取得。現在カリフォルニア州のマリーナに住み、サリナスにある公立高校で日本語教師を務める。 |
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▲ <ルイス・デ・カモンイス公園の若者たち>
マカオにはポルトガル人の名前が付いた名所がたくさんあります。この公園はポルトガルの代表的詩人だったルイス・デ・カモンイス (Luis de Camoes)を偲んでその名が付けられています。
この公園には人間の数ほど猫がいます。ノラネコ、飼い猫、いろいろ混ざっているようですが、出身はどこであれ、みんなここを集合場所として毎日をのんびりと気ままに過ごしています。「オレたちの公園」という風に考えているのでしょう。人間を恐れるどころか、むしろ邪魔くさそうににらまれ、かえってこちらが恐縮してしまいます。 |
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▲ <カーザ・ガーデンのお坊ちゃま>
カーザ・ガーデン (Casa Garden) と呼ばれるこの敷地はかつて超リッチなポルトガル人の商人が住んでいた豪邸。一時期、イギリス東インド会社の理事たちの住居にもなったユネスコ世界遺産のひとつです。
ウンともスンとも言わないワンちゃん、とても番犬とは言えませんが、なんだか見てて心が和みます。大きな声なんかで吠えたりしなくても、それなりにしっかりとおうちを見守っているんですね。
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▲ <町のパン屋さんの店主>
くねくねと入り込んだマカオの路地を歩くとおいしい匂いがあちこちからしてきます。肉まん屋さん、串揚げ屋さん、パン屋さん・・・ホテルのファンシーなコース・ディナーなんかよりこういった庶民の食の方がずっとおなかが満足します。ところで、わたしの経験から言うとアメリカより(日本を含め)アジアの方がずっとパンが美味しいのですが、不思議です。
「ほらっ、つっ立ってないでなんか買って行きなさいよ〜」と言っているようなパン屋さんのネコ。こんなまなざしで見つめられると、つい必要以上買っちゃいそうです・・・さすが。
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マカオの住民というのは、もちろん人間とは限りません。人間もいろいろいれば、動物もいろいろ。公園のノラネコであれ、カーザ・ガーデンのお坊ちゃまであれ、それぞれの生活を満喫し、人間と平和に共存していました。
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