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| ▲ サントドミンゴの植物園にあるとてつもなく背の高いパーム。 |
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| ▲ 愛らしい少女。 |
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▲ サントドミンゴの植物園内の日本庭園。そこにもパームが。デザインはマモル・マツナガという日本人だとか。
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(写真上）カリブ海から突き出たように見えるパーム。
写真と文； 雨宮和子
１０月１日から７日まで、ドミニカ共和国の首都サントドミンゴで開かれたパームの国際会議に出席しました。ドミニカ共和国は、大西洋を越えたクリストファー・コロンバスが1492年に最初に上陸し、イスパニョーラ（Hispaniola）島と名付けた島の東部３分の２を占めています。西部３分の１はハイチです。別にドミニカという島が東カリブ海に並ぶ列島にあって、それと区別するために、必ずドミニカ共和国（英語：Dominican Republic、スペイン語：Republica Dominicana）と呼ばれています。
サントドミンゴはコロンバスの弟、バルトロメ・コロンバスによって江戸より100年も前に建設され、スペイン人、いやヨーロッパ人のアメリカ征服の足がかりとなり、歴史的に重要な地点です。アメリカの「発見」と征服はヨーロッパに巨大な富をもたらし、ヨーロッパの飛躍的な経済発展を可能にしたのですが、先住民にとってはどんなにか大迷惑なできごとだったことでしょう。スペイン人の到来後たったの13年間で、イスパニョーラ島の先住民タイノ族は全滅して、地上から消えてしまったそうです。現在のドミニカ人の大部分（76％）はアフリカから連れて来られた奴隷の末裔とヨーロッパ人との混血です。
貧富の差が激しく、貧しい人々の生活は観光客にもその大変さがわかります。が、不思議と悲壮感がない。ドミニカ人は底抜けに明るく、子どももおとなも人なつこくて、通りすがりの私たちをも屈託なく歓迎してくれる。どうしてそういうことができるのか、教えてもらいたいと思ったほどです。
環境破壊が極端に進んだハイチと違って、ドミニカ共和国は緑に覆われていて、珍しいパームもいっぱいです。（だからパームの国際会議がここで開かれたのですが。）特に、真っ青な海から突き出たようなパームの姿は圧巻でした。
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