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写真と文＝雨宮和子
（カリフォルニア州デルマー在住会員）
感謝祭が過ぎると、アメリカは途端にクリスマスムードになります。まず、感謝祭明けの週末はクリスマス前の大セール。プレゼントの買い物でバーゲンハンターがショッピングセンターに向かって突進して行くんです。そういう時期は絶対に家に籠っているに限ります。でなければ、ビーチタウンをのんびり散歩、というのがいい。
写真左＝パームとポインセチアで飾られたエンシニータスの表通り。 |
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| ▲ エンシニータスのビーチ。手前のカラフルなテントは子どもの遊び場。 |
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| ▲ サーファー横断を警告する標識。道路の両側には自転車専用車線がある。 |
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| ▲ エンシニータスの表通りはマンホールの蓋にも工夫を凝らして、１つ１つタイルのモザイクが施してある。 |
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南カリフォルニア沿岸地帯には次々とビーチタウンが続くのですが、私の住んでいるデルマーから北へ行けば行くほど、飾り気のない気軽な雰囲気が強くなります。そういうビーチタウンの１つ、エンシニータス（Encinitas）を11月末日に犬たちと散歩しました。空は真っ青。太陽はキラキラした光線を発していました。（現在の日本の日射しとは随分違うでしょう？）歩いている間は半袖シャツ１枚で十分。でも日陰に入るとひんやりするのは、やはり秋が深くなっている証拠ですね。
パームの並ぶ表通りをサイクリストたちが何人も通り過ぎていきます。外灯の下にはポインセチアの籠が掛けられて、クリスマスまで１ヶ月足らずだと知らせているよう。実は、ポインセチアがクリスマス用の花として世界中に広まったのは、このエンシニータスにあるエッキー農園（Ecke Farm）が品種改良の努力をしたおかげなのです。
表通りから３ブロック歩くと、州が管理するビーチに出ます。海には黒いウェットスーツを着たサーファーの姿がオットセイのように見え、砂浜の手前には子どもの遊び場があって、若いお母さんたち幼児を遊ばせていました。
クリスマスになったら、お母さんも子どもも家の中で家族と一緒にプレゼントを開けたりご馳走を食べたりして、遊び場は空っぽになることでしょう。でも、サーファーは相変わらず海に入って行くでしょうし、表通りには風を切って走っていくサイクリストの姿が絶えないことでしょう。
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